
アンティーク置時計
コレクション・ダール(Collection d’Art)製の象の置時計をお譲りいただきました。
本作の意匠は、18世紀中期のルイ15世様式オルモル置時計を原型としています。
当時の王侯貴族のために製作された美術時計です。
製作者のサン=ジェルマンは18世紀パリ装飾芸術の頂点に立つ名匠でした。
当時パリで流行していたインド風の異国趣味を象徴する象の上に天使像を乗せるという組み合わせで、
象は「力と富の象徴」、天使は「時間を司る寓意」とされていました。
今回のコレクション・ダール版は、この名作をもとに20世紀後半に再構成された復刻品です。
復刻品ながら、オリジナル作品の芸術性を忠実に再現した一点であり、
18世紀ヨーロッパ装飾芸術への憧憬を感じさせます。
私ども古美術永澤では、こうしたヨーロッパの歴史と文化を背景に持つアンティークの価値を深く理解しております。専門の査定士が、お品物に込められた物語と、その美術的・歴史的価値を丁寧に拝見し、適正に査定・買取させていただきます。買取をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。
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