エクセルシオ・パーク(Excelsior Park) 航空自衛隊用ミリタリー時計

エクセルシオ・パーク(Excelsior Park)のクロノグラフ軍用時計です。スウェーデン軍と日本軍(航空自衛隊)で採用され、スウェーデンモデルは白い盤面、日本の航空自衛隊には本品のような黒い盤面のものが納品されました。経年劣化で茶色に変色したものが多く、本品のように当時の黒を保っているものは希少です。文字盤の数字の部分に盛り上がったラジウム夜光塗料も残っています。

3時の位置にミニッツカウンター、9時の位置にスモールセコンドが配置されたバイコンパックス（Bi-Compax）と呼ばれるレイアウトで、クラシカルなクロノグラフに多いデザインです。

エクセルシオ・パーク(Excelsior Park)は1866年に創設され、ストップウォッチとクロノグラフの分野では先駆者的メーカーのひとつでした。ギャレット(Gallet)やゼニス(Zenith)などの有名な企業にムーブメントを供給しており、自社ブランドの時計は少ないという珍しいメーカーでした。

1920年代初頭には特にクロノメーターとクロノグラフに注力しました。そうした機械式クロノグラフ専門としての強みが、本品のような堅牢さ・正確さを求められる軍用時計に合いました。

残念ながら価格競争や大量生産の面で不利となってしまいましたが、その高精度なムーブメントは今も愛されています。

時計の買取はこちら