
ユンハンス(Junghans) 航空機用軍用時計
ユンハンス(Junghans)航空機用クロックです。本来第二次世界大戦中のドイツ空軍の航空機に搭載されていた計器で、のちに木製台座を付けて、卓上時計として再組立てされたものです。
盤面中央の「FL.」はドイツ語の「Fliegernummern」 (飛行番号) を意味します。数字と針にわずかにラジウム夜光塗料の跡が残っています。
ユンハンス(Junghans)は1861年に創業したドイツの時計メーカーです。確かな技術と合理性を追求しており、第二次世界大戦時には高い精度の航空機用時計・ストップウォッチを供給していました。
第二次世界大戦終結後、多くの軍用機材(特に敗戦国のもの)が、連合国軍や民間業者によって大量に払い下げられました。そうしたものの一部に時計があり、後に民間業者や個人が本品のように日常使いできる仕様に再利用することは、珍しいことではありませんでした。特に航空機用の時計は激しい振動や温度変化・気圧変化に耐えるもので、当時の最高水準の技術で作られていました。また、本品は8日巻きムーブメントを搭載しており、一度ゼンマイを巻けば8日間動き続けることができます。これは一般的な日巻き時計より手間がかからず、卓上時計として非常に優秀だったのです。
こういった軍用時計の質実剛健なデザインは、戦後もミリタリースタイルとして人気を博しました。
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