
パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE) カラトラバ Ref.2481 クロワゾネモデル「灯台」
パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)のカラトラバシリーズの腕時計です。カラトラバは丸い形のドレスウォッチラインで、名称はパテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)ブランドのシンボルマークであるカラトラバ十字(※レコンキスタで活躍したスペイン騎士団のもの)に由来します。同社のロングセラーとして相応しいシンプルで美しい形ですが、当時としては大き目の直径36mmケースとなっており、キャンバスのように広いスペースに、様々な模様を描いた時計が販売されました。
本品は1954年の製品で、時計文字盤製造メーカーのスターン・フレール社(Stern Frères)によるエナメル技法の上位技術「クロワゾネ」が使われています。当時、同社にはマルグリット・コッホ(Marguerite Koch)などの世界最高峰のエナメル職人たちが在籍していました。「クロワゾネ」は日本でいう有線七宝にあたるもので、金属の薄い仕切り線の中にエナメル(七宝)を流し込んで何度も焼成する、時間と技術がかかる技法です。色数が多いほど焼成回数が必要なので、本品のようなグラデーションを再現するのは大変な手間がかかり、高度な技術力が必要です。
そうした職人の手作りであるという点において大量生産はできず、数が少ないので、非常に希少性が高くなっています。
モチーフは灯台、ヤシの木と海、星と三日月です。当時の欧州の上流階級の人々が「海辺のバカンス」として親しんだリゾート地を連想させます。暗闇を照らす灯台は船乗りが安心して帰れる場所、ヤシの木は南国のリラックスムード、三日月はロマンスと静寂を感じさせ、安らぎを与えてくれるお品でした。
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