
大津絵・ひょうたんぽち袋セット
大津絵と文字が書きつけられたひょうたん型のぽち袋をお譲りいただきました。
下段は大津絵、左から鷹匠、猫と鼠、大黒天となります。上段のひょうたん柄ぽち袋では、家紋にも使われる蝶や片喰(かたばみ)といった伝統的な意匠が鮮やかです。
大津絵は滋賀県大津市の民衆絵画で、江戸時代、旅人たちの間で土産物・護符として知られた東海道大津宿の名物でした。コミカルな動物たちや神様の姿がなんとも言えず魅力的です。護符として、たとえば鷹匠は「五穀成就」というように画題ごとの効能もありました。
下段中央、和製トムとジェリーと言いたくなる「猫と鼠」。酔っぱらわせて食べてやろうと、猫が鼠にお酒を勧めている場面です。結果から言えば、猫の策略は成功し鼠はあえなく食べられてしまいます。「聖人のおしへを聞ず終に身をほろぼす人のしわざ成りけり」との道歌が添えられており、「酒は飲んでも飲まれるな」という教訓となっています。期待を隠し切れない猫の表情を見てください。今にも動き出しそうなほど生き生きしていませんか?
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