
三代 歌川豊国(歌川国貞)による浮世絵「東海道五十三次の内 庄野亀山間 森下 堀の蘭丸(しょうの かめやまかん もりした ほりのらんまる)」です。
「役者見立東海道」と呼ばれるシリーズ作品の一つで、手前に役者絵、背景に演目や登場人物に関係する宿場の風景(この場合は森下)が配されており、歌舞伎役者が「堀の蘭丸(保利の蘭丸)=森蘭丸」に扮している様子が描かれています。
森蘭丸は、「織田信長」の側近として最期まで献身的に仕えた小姓(こしょう=武将などに仕えた世話役)です。
逸話の一つとして
安土の信長のもとへ上客がおとずれることになり、明智光秀は饗応司(きょうおうじ=客人をもてなす宴席を取り仕切る役目)の役を言いつかりました。光秀は勢を尽くして宿泊所を飾り付けるも、信長は華美過ぎると激怒します。光秀は抗議しましたが、信長は周囲の者たちに光秀を打つように命じます。そこで、森蘭丸が光秀の頭を鉄扇で打つと烏帽子は破れ、血が流れた、光秀は屈辱に耐えていた光秀は「最早これまで」と、謀反を決意しこの発句を呟く、という逸話があります(絵本太閤記より)
明智光秀が起こす本能寺の変の1か月前、信長が討たれるおよそ半年前の出来事です。
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