
三代 歌川豊国(歌川国貞)による浮世絵「東海道五十三次の内 藤枝 相模(ふじえだ さがみ)」です。
「役者見立東海道」と呼ばれるシリーズ作品の一つで、手前に役者絵、背景に演目や登場人物に関係する宿場の風景(この場合は藤枝)が配されており、歌舞伎役者の瀬川菊之丞が「相模」に扮している様子が描かれています。
相模は「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」の「熊谷陣屋(くまがいじんや)の段」に登場する熊谷直実(くまがいなおざね)の妻です。
相模は熊谷次郎直実の妻で小次郎の母。若き日、京で藤の局(ふじのつぼね)に仕え、直実と恋に落ち不義の子を宿します。処罰の危機を藤の局の情けで救われ、東国へ下って夫婦となりました。十六年後、初陣の息子を案じ陣屋を訪れるが、身替りとして討たれた首が小次郎と知り、恩人であり主君でもある藤の局への報恩と、母としての情の狭間で、武家の妻として涙を押し殺し悲嘆を呑み込む姿が「相模のクドキ」に深い哀切を刻む演目です。
関連買取実績
-
月岡芳年(1839-92)による浮世絵「月百姿 左側: 雨後の山月 時致/右側: 破窓月」です。 「月百姿(つきのひゃくし)」は月をテーマとした全100点揃の大判錦絵で、のべ...
2026.04.12
-
月岡芳年(1839-92)による浮世絵「月百姿 左側: 月輝如晴雪 梅花似照星 可憐金鏡転 庭上玉房馨 菅原道真/右側: 源氏夕顔巻」です。 「月百姿(つきのひゃくし)」は月...
2026.04.12
-
月岡芳年(1839-92)による浮世絵「月百姿 左側: 烟中月(えんちゅうのつき)/右側: 竹生島月 経正(ちくぶじまのつき つねまさ)」です。 「月百姿(つきのひゃくし)」...
2026.04.12
-
月岡芳年(1839-92)による浮世絵「月百姿 左側: 嫦娥奔月(じょうがほんげつ)/右側: 山木館の月 景廉(やまきかんのつき かげかど)」です。 「月百姿(つきのひゃくし...
2026.04.12








