
初代 歌川広重による浮世絵「東海道五十三次の内 岡崎 矢矧之橋(おかざき やはぎのはし)」です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に徳川家康が整備した江戸・日本橋と京都・三条大橋を結く幹線道路(東海道)に設けられた53の宿場のことです。
古来、道中には風光明媚な場所や有名な名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にもしばしば取り上げられています。
岡崎宿は38番目の宿場で、現在の愛知県岡崎市にあたります。
橋の向こう、対岸に見える天守閣が家康生誕の岡崎城です。
手前に描かれた岡崎の矢矧川に架けられた矢作橋は、幕府によって架けられた東海道一の大橋でした。東海道の名所をまとめた書籍『東海道名所図会』には「長さ二百八間(約370メートル)・・・・・東海第一の長橋なり」とあり、当時は日本最長と言われ、誰もが一度は訪れたいと思う憧れの場所だったのです。浮世絵には華やかな駕籠(かご)に乗った大名が大勢の家臣に守られて移動し、薙刀を担ぐ人や対挟箱を運ぶ人、お坊さんの姿もあり、賑やかです。広重は、この大橋に大名行列の一行をずらりと並ばせ、ひときわその長さを強調したのでしょう。
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