
初代 歌川広重による浮世絵「東海道五十三次の内 藤川 棒鼻ノ図(ふじかわ ぼうばなのず)」です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に徳川家康が整備した江戸・日本橋と京都・三条大橋を結く幹線道路(東海道)に設けられた53の宿場のことです。
古来、道中には風光明媚な場所や有名な名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にもしばしば取り上げられています。
藤川宿は37番目の宿場で、現在の愛知県岡崎市にあたります。
「棒鼻」とは街道と宿場の境界に立てられた棒示杭(ぼうじくい)のことで、宿場の出入口を意味します。
行列の中央には御幣(ごへい)を立てた馬が見られ、これは毎年8月1日(八朔)に幕府が朝廷へ馬を献上する重要な儀式「八朔御馬進献(はっさくおんまけんしん)」の儀式を表しています。行列が通る際、宿場の役人や旅人たちが道端で土下座をして出迎えている様子が描かれており、当時の儀式の厳粛さが伝わってきます。
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