
初代 歌川広重による浮世絵「東海道五十三次の内 白須賀 汐見阪図(しろすか しおみざかず)」です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に徳川家康が整備した江戸・日本橋と京都・三条大橋を結く幹線道路(東海道)に設けられた53の宿場のことです。
古来、道中には風光明媚な場所や有名な名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にもしばしば取り上げられています。
白須賀宿は32番目の宿場で、現在の静岡県西市にあたります。
白須賀宿は宝暦四年(1707年)の地震による津波の被害で丘陵地へと移転しました。その結果、こちらの浮世絵の様な眺望の良い場所を得る事となりました。
この絵は、現在の静岡県湖西市にあたる白須賀宿近くの汐見坂からの眺めを描いています。京都方面から東海道を下ってきた旅人にとって、この汐見坂は初めて海(遠州灘)を見下ろせる場所として知られていました。遠景にはまっすぐな地平線が伸び、水平線が夕暮れの赤い空と青い海を分け、そこに四角い白い帆だけ帆船を表現する、広重のデザインセンスを感じさせる作品です。
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