
初代 歌川広重による浮世絵「東海道五十三次の内 関 本陣早立(せき ほんじんはやたち)」です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に徳川家康が整備した江戸・日本橋と京都・三条大橋を結く幹線道路(東海道)に設けられた53の宿場のことです。
古来、道中には風光明媚な場所や有名な名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にもしばしば取り上げられています。
関宿は47番目の宿場で、現在の三重県亀山市関町にあたります。
江戸時代、江戸幕府による大名統制政策「参勤交代」により、大名たちは多くの家臣を連れて江戸と国元(領地)を往復していました。この作品は、街道を往来する大名が宿泊・休息した施設である「本陣」、三関の一つである「鈴鹿の関」を早朝に出発する慌ただしい様子を描いています。
手前の立て札が画面をはみ出す構図や、人物たちの豊かな表情など、広重の工夫や遊び心がちりばめられています。陣幕には定紋が張り巡らされていますが、これは広重の実家、田中家の「田」「中」の文字を組み合わせたものになります。
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