
富田秋香 (とみた しゅうこう) の掛け軸
この度、明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家、富田秋香 (とみた しゅうこう、1868年 – 没年不明) による美しい肉筆の掛け軸を買取いたしました。秋香は、主に挿絵画家や錦絵師として知られていますが、一方で狩野派の流れを汲む本格的な日本画の修行も積んでおり、確かな技術に裏打ちされた肉筆画も数多く残しています。
富田秋香は、幕末から明治にかけて活躍した永濯(えいたく)に師事し、狩野派の技法を学びました。その後、三島蕉窓 (みしま しょうそう) や鈴木華邨 (すずき かそん) にも師事し、人物画に作風の幅を広げました。明治中後期には、当時の新聞や雑誌の挿絵を長きにわたり手掛けるなど、時代のメディアと共に歩んだ画家でもあります。その活動範囲は、新聞小説の挿絵から日清戦争の錦絵、子どものための雑誌の挿画まで多岐にわたり、当時の人々の日常に深く関わる作品を残しました。
古美術永澤では、掛け軸や絵画の芸術的・歴史的価値をしっかりと評価し、適正な価格で査定、買取いたします。ご自宅に眠っている古い掛け軸や日本画がございましたら、是非一度、古美術永澤にご相談ください。経験豊富な査定士が、大切なお品物を丁寧に拝見させていただきます。
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