
田能村直入(たのむら ちょくにゅう 1814-1907年)は、日本最後期の文人画家として知られる日本画・文人画の巨匠です。田能村竹田に師事、のちに養子となり田能村姓を継ぎました。近代南画界の中心的人物として、京都府立画学校(京都市立芸術大学の前身)の初代校長も務めました。
多才な人物であり、画の他にも儒学を角田九華に、漢詩を広瀬旭荘に、陽明学を大塩平八郎の洗心堂で学び、表千家茶道、香道、東軍流の剣術、佐武理流の槍術を身につけました。義父である竹田の意志を継ぎ、煎茶の普及にも尽力しています。
今回お譲りいただいた作品を見てみましょう。落款に見られる「顧絶」は直入の諱の一つです。
聳える山肌と背の高い草木を見上げ、橋の上に人物がひとり、ぽつんと佇んでいます。自由闊達な筆捌きで、滲みや掠れ、濃淡といった墨の表情を巧みに使い分け、雄大で清涼な山景を見事に描き切っています。作中の人物の目線を借りるようにして、眼前に広がる風景が天高く伸びてゆく心地がします。
古美術永澤では、名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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