
歌川国貞(三代 歌川豊国)と二代 歌川広重による浮世絵「江戸自慢三十六興 海案寺紅葉(かいあんじのもみじ)」です。
「江戸自慢三十六興(えどじまんさんじゅうろっきょう)」は、元治元年(1864年)頃に刊行された連作で、三代 歌川豊国(人物)と二代 歌川広重(風景)が合作し、四季折々の江戸の風情や風俗、な名所や年中行事、名物を鮮やかに描いた全36図のシリーズです。
品川の鮫洲にあった海晏寺(かいあんじ)です。江戸時代、この寺は「江戸随一」と言われるほどの紅葉の名所として知られていました。
品川の漁師の網にかかった鮫の腹中から観音像が出てきたことから、建長3年(1251)、時の執権・北条時頼が同寺を建立してこれを祀ったことが始まりとされ、鮫洲(さめず)という地名の由来の一つにもなっています。江戸時代はその広大な庭に紅葉茶屋が設けられるなど、日帰りできる行楽地として多くの人で賑わっていました。境内西側の高台が紅葉狩りの一大名所で、江戸の人々は弁当持参で紅葉と海岸風景の一日を楽しんだそうです。
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