
歌川国貞(三代 歌川豊国)と二代 歌川広重による浮世絵「江戸自慢三十六興 芝神明生姜市(しばしんめい しょうがいち)」です。
「江戸自慢三十六興(えどじまんさんじゅうろっきょう)」は、元治元年(1864年)頃に刊行された連作で、三代 歌川豊国(人物)と二代 歌川広重(風景)が合作し、四季折々の江戸の風情や風俗、な名所や年中行事、名物を鮮やかに描いた全36図のシリーズです。
江戸時代、芝大神宮の周辺には広大な生姜畑が広がっていました。祭りの時期に生姜を供えたり、境内で葉生姜や生姜湯を売ったりしたことから「生姜祭り」とも呼ばれるようになりました。古来薬用として重用され、毒消しの効果が知られる生姜は、病災を除き、諸厄を祓い神明と結びつくということか
ら、長寿を願う縁起物として大いにもてはやされたようです。芝神明宮の生姜を食べると「風邪を引かなくなる」と言われ、江戸の人々に大変人気がありました。この祭りは長期間行われるのが特徴で、例年9月11日から21日の11日間にもおよび、日本一長いお祭りであるとも言われてきました。だらだらと長い間、祭りが続くので「だらだら祭り」と揶揄されるほどでした。
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