
三代 歌川豊国(歌川国貞)による浮世絵「東海道五十三次の内 白須賀 猫塚(しらすか ねこづか)」です。
「役者見立東海道」と呼ばれるシリーズ作品の一つで、手前に役者絵、背景に演目や登場人物に関係する宿場の風景(この場合は白須賀)が配されており、歌舞伎役者の尾上菊五郎が「化け猫」に扮している様子が描かれています。
白須賀の猫塚の伝承には
「昔、白須賀の宿で気立てのよい“おかよ”という女中が、タマという白猫を飼い始めました。
しかし、おかよが肺結核にかかってしまうと、宿屋の主人とおかみはおかよに強くあたり、とうとう死なせてしまう。
その後、宿屋の主人は白猫タマにひっかかれて命を落とし、宿屋も火事で焼けてしまいました。これはおかよのタタリに違いないと、おかよの霊を鎮めるために塚をつくり、それを猫塚と言うようになった」という話です。
この伝承を基にした歌舞伎はないですが、歌舞伎に化け猫が登場する演目は複数存在し、この木版画の化け猫の姿は歌舞伎演目「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」の化け猫の姿を当てていると思われます。
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