
三代 歌川豊国(歌川国貞)による浮世絵「東海道五十三次の内 赤阪 澤井又五郎(あかさか さわいまたごろう)」です。
「役者見立東海道」と呼ばれるシリーズ作品の一つで、手前に役者絵、背景に演目や登場人物に関係する宿場の風景(この場合は赤坂宿)が配されており、歌舞伎役者が「澤井又五郎」に扮している様子が描かれています。
澤井又五郎は嘉永11年に実際に起こった仇討をもとに作った歌舞伎演目「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」に登場する適役です。
又五郎は、同僚である和田志津馬の主君(松平家)を殿中で斬り殺すという大事件を起こし、これが物語の発端となります。ここで、歌舞伎では殺されるのは「父親」ですが、史実では「弟」なのです。
なぜ、この改変が起こったのかというと実際の仇討にはルール
①被害者が「殺された」場合のみ認められる
②討手は討たれたものの子や縁者のみ
があったためといわれています。
このルールを基にすると史実は規約違反ということになりますが、「伊賀越の敵討ち」は大騒動に発展したことで岡山藩主が「又五郎を討て‼」と遺言したことで、仇討が公的に認められたといういきさつがあります。
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