
初代 歌川広重による浮世絵「東海道五十三次の内 亀山 雪晴(かめやま ゆきばれ)」です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に徳川家康が整備した江戸・日本橋と京都・三条大橋を結く幹線道路(東海道)に設けられた53の宿場のことです。
古来、道中には風光明媚な場所や有名な名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にもしばしば取り上げられています。
亀山宿は46番目の宿場で、現在の三重県亀山市にあたります。
画面を斜めに二分する大胆な構図が特徴で、雪に覆われた急な坂道を大名行列が登っていく様子が描かれています。朝焼けに染まり始める空の描写と、銀世界の雪景色を白黒のモノトーンで描く対比が、降り続いた雪が止んだ空気の澄んだ早朝の「静」を感じさせます。広重は月、雨、雪といった気象の表現を得意としており、この作品でも自然の力強さや季節の移ろいを見事に描き出しています。
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