
初代 歌川広重による浮世絵「木曽街道六十九次 須原(すはら)」です。
木曽海道六拾九次之内(きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち)」は、江戸時代に渓斎栄泉と歌川広重が描いた中山道(木曽街道)の浮世絵風景画シリーズ。日本橋から京都・三条大橋までの69の宿場を描いた全70図の作品です。
須原宿は、現在は長野県木曽郡大桑村にあたります。突然の豪雨に見舞われ、街道沿いの辻堂(祠)へと慌てて逃げ込む旅人たちの様子が生き生きと表現されています。浮世絵において、雨を描くということは特別な意味が付与されていることが多いです。須原が、源義仲(木曽義仲)を祖とする清和源氏の武家「木曽氏」ゆかりの宿場のため、この雨を降らせている主体は木曽義仲を筆頭に木曽一族の思いと考えられます。木曽一族の菩提を弔う定勝寺などがこの須原にあることを、突然の「雨に祟られた」人々の様子を描くことによって暗示しているとも一説では考えられています。
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