
こちらは江戸の花名勝会のうち「に 一番組 市川団十郎/両国の納涼/両国のはし」です。
「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した 「貼交絵(はりまぜえ)」。江戸町火消「いろは四十八組」の各組を代表する名所旧跡を紹介する形で、絵には各組の纏が描かれ、また、その地にゆかりの歌舞伎の演目、当時の人気歌舞伎役者などが描かれています。
役者絵は歌舞伎の演目「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」に登場する「横山の与三郎」に扮した市川団十郎です。この演目は春の潮干狩りの頃、木更津の浜で放蕩三昧の挙句に勘当された若旦那の与三郎と、芸者あがりのお富がすれ違い、互いにひとめぼれするところから話が始まります。
また、他は奥に両国橋、手前には納涼の様子が描かれています。両国橋付近は、吹き上げてくる川風で、江戸一番の納涼の場所で橋の西側は見世物小屋、芝居小屋、茶屋などがあり、大道芸や物売りなども多く、江戸随一の盛り場でした。両国の川開きは5月28日に始まり川には豪華な屋形船や、小さい屋根船が漕ぎ出し、終わる8月28日まで納涼を楽しんだそうです。
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