作品の査定・評価について
柴崎重行の作品を高く評価しております。
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柴崎重行(1905–1991)は、北海道八雲町を代表する木彫り熊作家の一人です。一般的な木彫り熊に見られる細かな毛並みの表現とは異なり、木を大胆に削った面を生かした独自の造形を追求し、木彫り熊を土産物の枠にとどまらない彫刻表現へと発展させた作家として高く評価されています。柴崎は1924年、八雲で開かれた農民美術の木彫講習会に参加し、その後も熊を題材とした独自の表現を追求しました。大きな特徴となっているのが、斧や手斧による削り跡を生かした、いわゆる「ハツリ彫り」と呼ばれる表現です。細かな毛並みを彫り込むのではなく、大胆な面の組み合わせによって熊の姿を捉えることで、木そのものの質感を残しながら、熊の重量感や生命力を力強く表現しています。
一見すると素朴で簡潔な造形ですが、必要最小限の彫りによって熊の姿や動きを捉えた作品には、近代的な彫刻にも通じる魅力があります。その荒々しい削り跡を生かした造形は円空仏とも比較され、1991年には八雲町で「鉈の芸術 美濃の円空仏・斧の芸術 柴崎重行 展」が開催されました。作品には「志」の一字を刻んだものも多く見られます。
晩年から没後にかけては、木彫り熊という枠を超えた彫刻作品としても注目されるようになりました。現在では北海道の民芸や木彫文化を語るうえで重要な作家の一人として知られ、その独創的な造形から、古美術・民芸の愛好家やコレクターからも高い関心を集めています。





