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作品の査定・評価について
狩野芳崖の作品を高く評価しております。
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芳崖は1828年、長府藩狩野派の御用絵師の家に生まれる。
1846年、19歳で、木挽町狩野家に入門。勝川院雅信に師事する。同門の橋本雅邦と「竜虎」「勝川院の二神足」と並び称された。
のちに、雪舟、雪村の画風に傾倒する。
その後、御用絵師として職を得るが、明治維新後に失職し、困窮生活を送る。
1884年、絵画共進会に出品した『桜下勇駒図』でフェノロサに見いだされ、西洋画の色彩、画面構成法を取り入れた画風を確立した。
絶筆『悲母観音』は、近代日本画の原点ともいうべき作品である。
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狩野芳崖の代表作品
悲母観音
1888年(明治21年)に制作された芳崖の絶筆であり、近代日本画の出発点と見なされる重要文化財です。弓なりになった空間の中空に観音がふわりと浮かび、右手の水瓶から落ちる雫が光輪を負って合掌する嬰児に注ぎます。観音の衣や装飾品、嬰児が緻密に描かれ、線描の美しさが際立つ作品です。楊柳観音をモチーフとしていますが、このように赤子に水瓶から霊水を垂らしているような観音像は、芳崖の創作によるものと考えられています。
仁王捉鬼図
1886年(明治19年)に制作され、現在東京国立近代美術館に所蔵されている作品です。フェノロサが創設した鑑画会に出品し一等を獲得しました。画題自体は江戸時代以前からありましたが、西洋顔料による色鮮やかな表現や、仁王をとりまくオーラのような湯気、邪鬼の服の濃淡のグラデーションなどに西洋画技法研究の成果が表れています。
不動明王
1887年(明治20年)に制作された重要文化財で、現在東京藝術大学に所蔵されています。密教の守護神である不動明王を描いた作品で、芳崖らしい力強さと西洋画の影響による色彩表現が特徴です。
伏竜羅漢図
1885年(明治18年)に制作され、現在福井県立美術館に所蔵されている作品です。羅漢(仏の弟子)と龍を描いた作品で、高潔で獰猛なはずの龍が、まるで主人になつく猫のようにリラックスした姿で表現されています。羅漢の背後には後光が生まれ始め、西洋画の写実性と遠近法を取り入れた表現が見られます。
江流百里図
芳崖の代表作の一つとして知られる風景画です。長府藩の御用絵師としての技術と、後に吸収した西洋画の技法が融合した作品と考えられています。
その他の狩野芳崖の代表作リスト
谿間雄飛図 | 懸崖山水図 | 柳下鍾馗図 | 八臂弁財天図 | 暁霧山水 |
桜下勇駒図 | 観音図 | 妙義山地取 | 奈良官遊地取 | 鷲図 |
悲母観音下図 | 観音下図 |