作品の査定・評価について
大坂弘道の作品を高く評価しております。
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1959年に東京学芸大学美術科を卒業後、公立中学校の美術教師として勤務する傍ら、独学で木工芸技法を探求。34歳からは本橋玉斎・氷見晃堂・竹内碧外らに師事し、技を磨きました。
1971年に日本伝統工芸展へ初入選し、文部大臣賞(1978年)や日本工芸会総裁賞(1979年)など国内最高峰の賞を受賞し、木工芸家としての地位を確立しました。
1980年、宮内庁より依頼を受け、奈良・正倉院蔵の宝物の一つである「紫檀木画箱」の復元模造に着手。細密な「木画」技法の再現には7年を要し、1986年に完成。正確さと精巧さを伴う復元に成功し、これが大坂の名声を決定的なものとし、1997年に人間国宝に認定されました。
その後も黒柿や黄楊(つげ)などの銘木に、錫(スズ)をはじめとする金属や象牙、螺鈿などを嵌め込む「嵌荘」技法による精緻な作品を発表。黒柿の地肌に浮かぶ幾何・唐草・宝相華文様を透かし彫りで表現した筆箱や香合、高級箱などは、微細な美と品格を併せ持つ工芸の極致として高く評価されています。
さらに、1998年 紫綬褒章、その後旭日小綬章などの栄典を受け、倉吉市名誉市民にも選ばれました。
大坂弘道の代表的な作品
- 紫檀木画箱(復元模造)
- 黒柿地嵌荘香合
- 黄楊嵌荘筆箱
- 黒柿透彫嵌荘箱