一燈宗室(又玄斎)いっとうそうしつ(ゆうげんさい)

一燈宗室 又玄斎（いっとうそうしつ ゆうげんさい,1719～1771年)は裏千家8代千宗室。家元。

表千家6代覚々斎の第3子で、表千家7代如心斎と裏千家7代最々斎の弟にあたる。
裏千家の中興ともいわれ、加賀前田家・伊予久松家の茶頭を継承するかたわら、弟子の育成にも力を注いだ。門下には狩野宗朴や速水宗達なとの逸材を輩出している。また兄・如心斎とともに七事式を制定し、道具の面でもその好みや鑑識に優れた才能を発揮した。著書では『浜之真砂』がある。