小出楢重の作品買取こいで ならしげ

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小出楢重の代表作品

Nの家族

1919年（大正8年）、二科展出品作の『Nの家族』で樗牛賞を受けるという評価を得た作品です。タイトル中の「N」とは「楢重」の頭文字で、自分と妻子が描かれています。謹厳な写実と綿密に組み立てられた構図法で日本独特の洋画を構築しようとする大正期の洋画界の動向を示す完成度の高い作品として、高く評価されています。現在は大原美術館に所蔵され、重要文化財に指定されています。

少女お梅の像

1920年、『少女お梅の像』が二科賞を受賞した作品です。翌年の1920年にも、『少女お梅の像』にて二科賞を受けます。これによって、二科会友、そして会員になります。この作品によって小出の画家としての地位が確立されました。油彩・カンヴァスで描かれ、現在はウッドワン美術館に所蔵されています。

蔬菜静物

1925年、油彩・カンヴァス、40.0×55.0cm、愛知県美術館蔵の作品です。小出が得意とした静物画の代表作のひとつで、野菜を題材にした作品です。静物画における小出独自の構成力と表現力が発揮された作品です。

裸婦

小出楢重は特に裸婦像において高い評価を得ており、日本独自の裸婦表現を追求し、「裸婦の楢重」とも称されているほどです。『立てる裸婦』（1930年／メナード美術館）など、晩年に多くの裸婦作品を制作しました。晩年に集中して描かれた裸婦像は、西洋絵画に見られる理想化された裸婦像とは一線を画した、日本人による日本独自の裸婦表現を確立したものとして高く評価される作品群です。

帽子をかぶった自画像

帽子をかぶった自画像（1924年、ブリヂストン美術館蔵）は、小出の自画像として重要な作品です。1923年9月、関東大震災に遭遇します。2週間後に大阪の自宅に帰った小出は、表現を見直す作業を突き詰めていきました。ちょうど1年後に描かれたこの洋装の自画像は、溢れる自信と同時に、その暗い表情からは複雑な画家の内面をうかがわせます。

その他の小出楢重の代表作リスト