
三尾呉石(みお ごせき)による虎図
近代日本画壇において「虎の呉石」としてその名を轟かせた画家、三尾呉石(みお ごせき、1885-1952年)による見事な虎図の掛け軸をお譲りいただきました。
大きく口を開け咆哮する虎の姿は、まさに生きた迫力に満ちています。呉石は、動物画の第一人者・大橋翠石に師事し、特に虎の表現において他の追随を許さない独自の地位を築きました。その作品は、細部にわたる毛並みの繊細な描写と、生命力溢れる力強いポーズの組み合わせが特徴であり、この作品でも、虎の威厳と猛々しさが卓越した筆致で表現されています。背景に漂う霧のような表現も、虎の存在感を際立たせています。
古来より、虎は霊獣として尊ばれ、武勇や魔除けの象徴とされてきました。呉石が生きた時代は、日清・日露戦争を経て、日本の国際的な地位が変化していく激動の時代であり、その中で描かれた力強い虎の図は、当時の人々の心に響くものがあったでしょう。彼の手による虎図は、写実を超え、虎が持つ「気」までもを写し取ろうとする画家の精神性が感じられます。
古美術永澤では、三尾呉石をはじめとする日本画や古美術品全般について、専門知識を持つ査定士が丁寧に拝見いたします。代々受け継がれた大切な品の買取をお考えでしたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。
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