
桃色珊瑚の帯留
希少な桃色珊瑚の帯留をお譲りいただきました。
今回お買取させていただいた帯留は、ふっくらとした柿の実と葉、そして籠が精緻に彫り上げられた逸品です。
注目すべきはその素材。珊瑚の中でも特に稀少とされる、桃色珊瑚が用いられています。肌馴染みの良い優しい色合いは、和装に華やかさと上品さを添えることでしょう。
柿は古来より、日本において縁起の良い果物として親しまれてきました。「嘉来(かき)」に通じるとして「幸福が来る」「良いことが起こる」といった意味が込められる他、その豊かな実りから「豊穣」の象徴ともされています。また、木へんに市と書くことから、商売繁盛の願いも込められることがあります。秋の収穫の喜びを表す柿は、まさに日本人の暮らしと深く結びついた吉祥のモチーフです。
今回、買取した帯留は、珊瑚の自然な丸みや色ムラを巧みに活かし、柿の立体感を表現しています。硬質な珊瑚をここまで滑らかかつ繊細に彫り上げるには、長年の経験と卓越した技術が不可欠です。表面には艶やかな磨きが施され、珊瑚本来の光沢が最大限に引き出されています。光の加減によって表情を変える様は、まさに芸術品と呼ぶにふさわしい輝きを放っています。
古美術永澤には、長年の経験と豊富な知識を持つ査定士がおり、お客様の大切なお品物の価値を適正に評価いたします。他店では見過ごされがちな価値も、古美術永澤ではしっかりと見出し、適正な価格をご提示させていただきます。
ご自宅に眠っている古美術品や、価値が分からず処分に困っているお品物がございましたら、ぜひ一度古美術永澤にご相談ください。
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