
彫刻の帯留
先日、大変希少な彫刻帯留をお譲りいただきました。
本品は、銀の素材に精緻な彫刻が施されており、光の当たり方によって表情を変える様は、美術品と呼ぶにふさわしい逸品です。
デザインは、左右に配された紋が特徴的です。日本の内閣府の紋としても知られる「五七桐(ごしちのきり)」の紋です。桐紋は古くから高貴な紋として用いられ、特に五七桐は、菊紋に次ぐ格式を持つとされてきました。豊臣秀吉が使用したことでも有名であり、近代では政府の紋章としても広く認識されています。
この五七桐紋の精緻な彫刻は、桐の葉脈の一本一本、そして花びらの一枚一枚まで丁寧に表現されており、職人の高い技術力が光ります。この帯留を身につけることで、着物姿に格別の品格と華やかさを添えたことでしょう。
このような素晴らしいお品物を、次世代へと繋ぐお手伝いができたことを大変光栄に思います。もしご自宅に眠る古美術品や骨董品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。一点一点、丁寧に拝見し、その価値を最大限に評価させていただきます。
関連買取実績
-
2025.07.03
-
2025.07.03
-
2025.07.03
-
2025.07.03