
木彫 帯留
先日、お客様より買取させていただいた素晴らしい帯留をご紹介させていただきます。
こちらは、繊細な彫刻が施された木彫りの帯留で、春の訪れを告げる植物、土筆(つくし)をかたどったものです。 土筆の群生を表現したかのように、右に流れるように伸びています。茎は茶で、先端は金で彩られています。
土筆は、早春にまだ寒さの残る地面から顔を出す姿から、古くから日本人に愛されてきました。その姿は生命力や力強さの象徴とされ、春の訪れを告げる吉祥文様として、多くの工芸品や装飾品に用いられてきました。
この帯留の最大の特徴は、その彫りの技術の高さにあります。木材の温かみを感じさせつつも、土筆の節の一つ一つや、胞子茎の細やかな表現が、非常に緻密に彫り込まれています。立体感と奥行きのある見事な出来栄えです。このような細密な彫刻は、熟練の職人によるものであり、その技術の確かさがうかがえます。
今回の買取では、この帯留が持つ美術的価値、製作された時代の背景、そして何よりもその素晴らしい状態を評価させていただきました。
古美術永澤では、このような素晴らしい工芸品や骨董品を専門の査定士が一点一点丁寧に拝見し、適正な価格での買取を心がけております。ご自宅に眠っている古美術品がございましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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