スコータイ仏像

タイ・スコータイ様式の仏像をお譲りいただきました。本作品は、タイの仏教の黄金期とされるスコータイ王朝時代の特徴を色濃く残す価値ある逸品です。

本仏像の注目すべき点は、スコータイ様式の造形美にあります。穏やかで慈悲深い表情、アーモンド型の目元、そして微笑を湛えた口元は、スコータイ仏の特徴があらわれています。銅の鋳造技術は非常に高度で、丁寧に表現された螺髪(らほつ)、頭頂部には宝珠形の肉髻(もとどり)が配されており、細部に至るまで職人の高い技術力を物語っています。

スコータイ様式の仏像は、タイ美術史において重要な位置を占める作品群です。特に本作品のような保存状態の良い立像は市場に出回ることが極めて稀です。

近年、東南アジア美術への関心の高まりとともに、スコータイ仏の市場価値は着実に上昇しています。

タイ仏像の査定には、様式史の深い知識と豊富な経験が不可欠です。古美術永澤では、仏教美術の専門の査定士が適正な評価をいたします。

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