
金銅仏(こんどうぶつ)
気品に満ちた佇まいの「金銅菩薩坐像(こんどうぼさつざぞう)」をお譲りいただきました。
本作は、繊細な彫りが施された五智宝冠(ごちほうかん)を戴き、蓮華座に静かに結跏趺坐(けっかふざ)する大日如来の姿を見事に表現しています。半眼で穏やかな慈悲の表情を浮かべるその姿からは、当時の造仏技術の高さが随所に感じられます。
肌の質感や流れるような衣文、そして台座の蓮弁の一つひとつが精緻に作り込まれており、経年によって生じた金の擦れや地金の落ち着いた色調が風格を醸し出しています。
そもそも金銅仏は、銅の合金に金メッキを施した仏像を指し、仏教伝来とともに日本へもたらされました。信仰の対象として尊ばれるのはもちろんのこと、優れた美術工芸品として古くから世界中の愛好家の間で高く評価されてきた歴史があります。
古美術永澤では、こうした仏教美術の価値を大切に守り、次世代へと繋ぐお手伝いをしております。経験豊富な査定士が、お客様の大切なコレクションを丁寧に拝見いたします。整理をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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