
チベット密教 三面憤怒尊(さんめんふんぬそん)
重厚な存在感を放つチベット密教の「三面憤怒尊(さんめんふんぬそん)」をお譲りいただきました。本作は、三つの顔に複数の腕を持つ多面多臂(ためんたひ)の姿で構成されており、憤怒の表情が極めて精緻に彫り込まれた銅造仏です。
逆立った火焔髪は朱色で彩られ、どくろの冠や蛇の装身具を身に纏う姿は、煩悩を打ち砕くための力強さに満ちています。チベットの伝統的な鋳造技術が光る逸品であり、古びた金属の質感からは長い年月を経て守り継がれてきた威厳が肌で感じられます。
チベット密教において憤怒尊は、単なる恐ろしい存在ではなく、深い慈悲心を内に秘め、迷いや悪を力によって制し、衆生を正しい道へ導く守護尊として位置づけられています。インド密教美術の影響を受けつつ、チベット独自の自然観・信仰観の中で発展した、きわめて象徴性の高い仏教美術の一例といえるでしょう。
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