
穏やかで気品ある面持ちの「金銅宝冠如来坐像」をお譲りいただきました。チベット仏教の系譜を今に伝える、装飾性に富んだ金銅仏です。
チベット仏教とは、7世紀頃にインドからチベットへ伝来し、周辺文化の影響を受けながら発展した大乗仏教の一系統です。大乗仏教を根幹としつつ、真言や印契、曼荼羅を重視する密教的要素も色濃く備えています。
如来や菩薩を宝冠や装身具を身につけた姿で表すことが多く、仏像や仏画には高い装飾性が見られるなど、仏教美術の分野においても独自の文化を形成してきました。
本作は、宝冠を戴いた姿で、頭部にはラピスラズリを思わせる鮮やかな青い彩色が残されております。その面貌は穏やかで、わずかに静かな笑みを湛えています。
全体には唐草文様や装身具、持物、蓮弁文様などが背面や台座に至るまで細緻な彫刻で施されており、仏像にいっそうの品格を与えております。
また、底部は中央に「十字金剛杵」が刻まれた底板で塞がれているため、仏像は中空になっていると考えられ、内部には経典などの納入物が収められていた可能性もございます。
信仰の対象として大切にされてきただけでなく、高度な鋳造技術と装飾の美しさを兼ね備えた、仏教美術工芸品としても素晴らしい作品であると言えるでしょう。
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