
格調高い「大明永楽年施銘 金銅釈迦如来坐像」をお譲りいただきました。明代・永楽帝時代の特徴を随所に受け継ぐ、資料性の高い一尊です。
本像は、明代・永楽帝時代の造立を示す「大明永楽年施」の銘文を背面腰部に有する点が大きな特徴です。
永楽帝は、仏教の中でもとりわけチベット仏教を厚く保護し、宮廷主導のもとで優れた仏像を制作させたことで知られています。
本作の造形を見ると、右手は地に触れる「触地印」(降魔印)を結び、悟りを開く瞬間の釈迦如来を表したものと見受けられます。ただし、左手には薬壺または宝瓶状の持物を有しており、永楽期に見られる顕密習合的な要素がうかがわれます。
頭部には螺髪が整然と表され、顔立ちは端正で品格があり、その穏やかな眼差しは見る者の心を静めます。体躯は均整の取れた肉感的な表現となっており、法衣は「偏袒右肩」の形式で、連珠文や幾何学文などが精緻に施されています。
また、底面には「十字金剛杵」の印が刻まれた封底板を備え、信仰の対象としての厳格な様式を伝えています。
年号銘を有する仏像は資料的・美術的価値が高く、本作も永楽期の作風を今に伝える貴重な作例といえるでしょう。
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