黄楊木印材

先日、東京都大田区のお客様より、見事な黄楊（つげ）木製の印材をお譲りいただきました。お品物はお祖父様の遺品整理中に見つかったもので、お祖父様は、書道や篆刻をたしなんでおられたとのことです。

この印材は、木目の緻密さと耐久性の高さで知られる「黄楊（つげ）」の木から作られたものです。黄楊は硬く加工が難しい反面、彫刻細工に適しており、印材や将棋の駒、櫛など高級工芸品に用いられてきました。

この印材にもその特徴がよく現れており、重厚な木肌と艶、細やかな彫刻が大変印象的です。特に下部に施された草花の浮き彫り装飾には職人の高い技術が感じられ、美術的価値のある逸品でした。

また共箱（ともばこ）も一緒にご提供いただきました。箱の蓋には毛筆で「黄楊木彫印材」と読める墨書があり、保管状態も良好でした。このように、共箱が残っていることで由来や用途が明確になり、査定にも良い影響を与えます。

今回は古美術永澤のLINE査定をご利用いただきました。専門スタッフが丁寧に拝見し、時代背景や木材の質、彫刻技術などから総合的に評価。ご納得いただける金額でのお取引となりました。遺品整理などで、このような印材や古美術品が見つかりましたら、お気軽に目利きが在籍する古美術永澤にご相談ください。その価値を最大限に評価いたします。

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