
養性殿蔵硯
中国清王朝、乾隆帝の御題詩が刻まれた硯をお譲り頂きました。箱には養性殿蔵硯とあります。
乾隆帝(けんりゅうてい)は、中国清朝の第6代皇帝で、在位は1735年から1796年まで(実権はその後も握る)に及びます。清朝最盛期を築いた皇帝として知られています。
養性殿(ようせいでん)は、北京の紫禁城(故宮)内廷に位置する重要な宮殿建築の一つで、乾隆帝の晩年の政治・生活の中心となった場所です。養性殿はもともと明代に建立された建物ですが、清代、とりわけ乾隆帝の時代に特別な意味を持つようになりました。
乾隆帝は60年の治世を終えた1796年、祖父康熙帝の在位年数(61年)を超えないという名目で皇帝の位を子の嘉慶帝に譲りました。ですが実際には、太上皇となった後も政治の実権を握り続け、その執務と居所として用いたのが養性殿です。
養性殿は内廷の西側に位置し、養心殿が皇帝の日常執務の場であったのに対し、養性殿は太上皇となった乾隆帝の生活・休養・政務を兼ねた空間でした。建物は中軸線上に配置され、格式を保ちながらも居住性を重視した構造となっており、暖房設備や私的書斎、仏堂的空間などが整えられていました。
乾隆帝は詩文や書画、仏教への造詣が深く、養性殿で多くの詩作や文化活動を行ったとされています。また古美術品の収集家としても知られ、汝窯の皿などの名品にはしばしば自身の詩を刻ませました。故宮博物院などが所蔵する多くの書画や工芸品には、彼の御題詩が記されています。
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