
永受嘉福瓦当文硯
吉祥句、永受嘉福の瓦当を意匠として彫り込んだ石硯をお譲り頂きました。文字を円形に配置する構成は高い造形美を示しています。
永受嘉福瓦当(えいじゅかふがとう)とは、中国古代に起源をもつ文字瓦当の一種で、「永受嘉福(永く嘉福〈よき福〉を受ける)」という吉祥句を刻んだ瓦当を指します。
瓦当とは、軒先に用いられる丸瓦の端部に付けられた円形の装飾部分で、建築の保護と同時に、権威や思想、祈願を表現する役割を担っていました。中国、前漢時代にはすでに文様瓦当が広く使用されていました。文字や神獣、雲気文などが刻まれ、王朝の権威や吉祥思想を象徴する役割を担っていました。
前漢から後漢にかけて、瓦当に文字を刻む「文字瓦当」が盛行し、王朝の安泰、子孫繁栄、長寿、富貴などを願う四字熟語が好んで用いられました。
「永受嘉福」はその代表的な例で、「永」は永続、「受」は授かる、「嘉福」はめでたい幸福を意味し、建物を利用する者やその一族が末永く幸福を享受することを祈る言葉です。
この硯には力強く整った書体で刻まれ古典の格調高さが表現されています。漢字文化の字に込められた精神性と造形美が凝縮された、書道の供として相応しい作品といえるでしょう。
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