
三浦小平二 青磁器
三浦小平二(みうら こへいじ)の青磁器をお譲りいただきました。
日本陶芸界において「青磁」の名を高めた巨匠として知られるのが、三浦小平二です。1933年に新潟県佐渡の無名異焼(むみょういやき)窯元の五代目として生まれ、戦後に本格的に作陶を開始。中国の南宋官窯や鈞窯の青磁に影響を受けており、南宋官窯と同様に鉄分の多い佐渡の赤土でつくった器に青磁釉をかけるという独特な技法による青磁作品で高い評価を受けました。
1997年には重要無形文化財保持者となり人間国宝に認定されています。
三浦小平二の最大の特徴は、何と言ってもその「青」の色彩です。海や空、翡翠を想起させる美しい深みと透明感を併せ持つ青磁釉は、小平二の技術の結晶です。釉薬の厚みや焼成の温度、灰の成分にまで徹底してこだわることで、刻々と表情を変える色彩を実現しています。
代表的な作品には、壺、花瓶、香炉、茶碗などがあり、特に「青磁大鉢」は、三浦小平二の作風が最もよく表れた名品として知られています。作品の多くには「小平」や「三浦小平二」の銘があり、査定の際の重要な手がかりになります。
近年、三浦小平二の作品は国内外で評価されており、古美術市場でも安定した人気があります。状態が良く、真贋がはっきりしている作品であれば、高額査定となる例も少なくありません。特に共箱付きや展覧会出品作、本人による箱書きがある場合は、価値がさらに高まります。
ご自宅やご実家に三浦小平二の作品と思われる陶器がある場合は、ぜひ一度、確かな目利きの古美術永澤にご相談ください。
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