マイセン ゴールドレリーフプレート

先日、マイセンの「ゴールドレリーフプレート」をお譲りいただきました。

このお品は、中央の放射状に広がる精緻な文様から縁にまで、まばゆいばかりの金彩が施された、まさに美術品と呼ぶにふさわしい一枚です。マイセンならではの純白の素地の上に、金の意匠が、光の加減で様々な表情を見せ、その豪華絢爛な佇まいは見る者を圧倒します。

注目すべきは、そのレリーフ（浮彫り）の技術です。単なる絵付けではなく、文様一つ一つが立体的な造形となっており、マイセンが誇る高度な彫刻技術と、熟練した職人の手仕事が凝縮されているのが見て取れます。金彩とレリーフが織りなす陰影は、平面のプレートに奥行きと豊かな表情を与え、美術品としての価値を一層高めています。

マイセン磁器は、18世紀初頭にヨーロッパで初めて硬質磁器の製造に成功したドイツの名窯であり、「白い金」と称されるその磁器は、当時の王侯貴族を魅了しました。以来、300年以上の歴史の中で培われた技術と芸術性は、現在に至るまで世界中のコレクターを惹きつけてやみません。今回お買取させていただいたゴールドレリーフプレートも、マイセンが培ってきた技術の粋を集めた、まさに至高の一枚と言えるでしょう。

古美術永澤では、マイセンをはじめとする西洋アンティーク磁器、陶磁器の買取に力を入れており、専門の知識を持った査定士が常駐しております。お客様の大切なお品物を、その価値を正しく評価し、ご納得いただける価格での買取に努めております。

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