
濱田庄司 作の茶碗
この度、お客様より、濱田庄司 (はまだ しょうじ、1894-1978)による茶碗をお譲りいただきました。
濱田庄司は大正・昭和期を代表する陶芸家として国内外で高く評価され、民藝運動の中心人物として柳宗悦らとともに日本の工芸文化に大きな足跡を残した巨匠です。人間国宝にも認定された同氏の作品は、現在でも多くのコレクターや茶道愛好家から熱い支持を受けています。
今回の作品は、濱田庄司特有の温かみのある釉薬と力強い造形が印象的な茶碗でした。木箱には直筆の箱書きがあり、作品の真正性を示す重要な要素となっています。
濱田庄司作品の査定において、注目するポイントは複数あります。濱田庄司の作風は年代によって変化しており、特に益子時代の作品は高く評価される傾向にあります。
技法面では、濱田庄司が得意とした流し掛けや指描き、刷毛目などの技法が用いられているかどうかが評価の要素となります。これらの技法は濱田庄司の個性を最もよく表現したものであり、作品の芸術的価値を決定づける要因でもあります。
また、作品の状態も査定に大きく影響します。茶碗の場合、使用による摩耗やヒビ、欠けの有無、釉薬の状態などを詳細に確認します。
さらに、作品の出所や来歴が明確であることも査定においてプラス要素となります。展覧会への出品歴や美術館での収蔵歴、著名なコレクターの所蔵歴などがある場合は、作品の価値をより高く評価することができます。
古美術永澤では、これらの要素を総合的に判断し、適正な査定を心がけています。濱田庄司作品をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。経験豊富な査定士が丁寧に拝見させていただきます。
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