塚本快示 花文 青磁皿

先日、お客様より塚本快示（つかもと かいじ、1912-1990年）による美しい花文青磁皿を買取させていただきました。柔らかな青磁釉の色合いと、縁を彩る繊細な花文様が調和した、見事な作品です。

塚本快示は現代の青磁作家として高く評価されており、伝統的な青磁技法を現代的な感性で表現する作風で知られています。本作品に見られる淡い青緑色の釉薬は、釉薬の調合と高温焼成により生まれる青磁特有の発色で、光の当たり方で表情が変化します。口縁部分の花文様は、陰影の変化によって奥行きと品格を感じさせます。

皿の形状は緩やかな曲線を描き、実用性と美しさを兼ね備えています。塚本快示の作品は、古典的な中国青磁や朝鮮青磁の技法を学びながらも、独自の美意識を反映させた現代青磁として、多くの愛好家に支持されています。

青磁の歴史は古く、中国で発展した技法が日本に伝わり、各地で独自の発展を遂げてきました。宋代の青磁は特に高く評価され、その優美な色合いと洗練された造形は、現代の陶芸家にも大きな影響を与えています。現代作家による青磁作品は、伝統を受け継ぎつつも、現代の生活空間に馴染む新たな美を追求しています。

青磁作品の査定では、釉薬の色合い、表面の滑らかさ、造形のバランス、花文様の精緻さなどが重要です。また、作家の署名や共箱の有無、保存状態も確認いたします。

古美術永澤では、塚本快示をはじめとする現代陶芸作品を積極的に買取しております。青磁作品や花文様の器など、ご自宅で眠っている陶磁器がございましたら、ぜひご相談ください。経験豊富な査定士が、一点一点丁寧に拝見いたします。

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