
辻常陸(十四代・十五代) による染付 飾皿
今回、お客様よりお譲りいただいたのは、十四代と十五代の辻常陸(つじ ひたち)の染付飾皿です。
左の十四代 辻常陸による、ゆるやかに曲線を描く皿には、力強い筆致で鶏が描かれ、右の十五代 辻常陸の円皿には、ユーモラスで精緻な描写のカメが染付で描かれています。どちらも上質な白磁に深い藍色が映え、有田焼ならではの端正な美しさを備えた逸品です。
辻常陸は江戸時代、佐賀藩鍋島家の御用窯として開窯し、以来約350年にわたり受け継がれてきた由緒ある窯元です。皇室や格式高い家々に納められてきた歴史があり、その作品からは伝統と品格が漂います。代々の当主は、有田焼の高度な技術を継承しつつ、新たな表現を加えながら独自の作風を確立してきました。
有田焼は白磁の美しさ、藍の染付の清らかさ、器形の調和により国内外で高く評価されてきました。とりわけ辻常陸の作品は、鑑賞用の美術品としても実用の器としても人気が高く、美術市場でも安定した需要があります。今回お譲りいただいた鶏やカメを題材とした作品からも、確かな技術とユーモアのある表現が感じられます。
古美術永澤では、辻常陸をはじめ有田焼の作品や骨董品の買取に力を入れております。経験豊富な査定士が一点一点丁寧に拝見し、市場価値を踏まえて適正に評価いたします。ご自宅に眠る有田焼や辻常陸の器のご売却をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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