
金城次郎 魚紋壺
この度、沖縄の誇る陶芸家、金城次郎(きんじょう じろう、1912-2004年)の魚紋壺をお譲りいただきました。素朴ながらも力強い造形と、力強く描かれた魚紋のコントラストが際立つ逸品です。琉球陶器の伝統である上焼(ジョウヤチ)の技法を用い、味わい深い釉薬の表情と、伸びやかな線彫りが魅力的な作品です。
金城次郎氏は、1912年に那覇市に生まれ、12歳で壺屋焼の名工に師事しました。戦前から戦後の激動の時代を経て、沖縄の風土に根ざした独自の作陶を続け、民藝運動を牽引した柳宗悦や濱田庄司らの思想や影響を受けながら、壺屋焼を守り発展に努めました。
1985年には沖縄県民初の重要無形文化財「琉球陶器」技術保持者(人間国宝)に認定されました。
金城次郎の作品は、沖縄の豊かな自然と温かい精神性が宿るものとして、国内外で高い評価を受けています。特に、氏の代名詞とも言える「笑う魚」のモチーフは、おおらかで生命力に溢れており、見る者に安らぎを与えます。
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