
徳田八十吉 ぐい呑
三代 徳田八十吉(とくだ やそきち、1933-2009年)作のぐい呑をお譲りいただきました。深く静かな濃紺から瑠璃色への美しいグラデーションが印象的な逸品です。
徳田八十吉は、九谷焼の伝統に新風を吹き込んだ陶芸家です。今回のぐい呑は、釉薬の層が織りなす濃淡の美しい階調が、見る者を魅了します。また、形は丸みを帯びながらも端正で、掌に心地よく収まるように計算されています。
徳田八十吉は代々続く名跡であり、この三代は特に色彩に対する天賦の才を持ち、その功績により重要無形文化財「彩釉磁器」の保持者(人間国宝)に認定されました。彼の作品は、日本の伝統的な陶芸の枠を超え、現代アートとしても高い評価を受けています。
徳田八十吉の作品の背景には、約350年の歴史を持つ九谷焼の伝統があります。しかし、彼は単に伝統を踏襲するだけでなく、九谷焼の最大の特徴である「色絵」の技術を、より深みのある単色の世界へと昇華させました。
古美術永澤では、徳田八十吉をはじめ、九谷焼や日本の古陶磁器を積極的に査定・買取しております。ご自宅に買取をお考えの陶磁器や美術品がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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