
藤原啓 備前花入
人間国宝に認定された藤原啓(ふじわら けい、1899-1983年)による、重厚な存在感を放つ備前花入をお譲りいただきました。
備前焼は「日本六古窯」の一つに数えられ、釉薬を使わず土と炎が織りなす「窯変」が最大の特徴です。
藤原啓は文学の世界から陶芸へと転じ、昭和期における備前焼の再興に深く関わった作家です。彼の作風は、作為を抑えた素朴な造形美と、備前の土の力強さを引き出す独特のバランスに定評があります。
この花入もまた、無骨でありながら温かみのある肌合いと、野趣あふれる「桟切り(さんぎり)」の移ろいが非常に美しく、藤原啓が理想とした自然体の美学を色濃く反映しています。
鎌倉から続く備前焼の歴史のなかで、藤原啓らが取り組んだ古備前への回帰は、現代に繋がる備前焼のあり方を示す契機となりました。
古美術永澤では、藤原啓をはじめとする人間国宝の作品から、歴史ある古陶磁まで、大切にされてきたお品物を丁寧に拝見しております。ご自宅に眠る大切な美術品のご相談は、ぜひ古美術永澤にお申し付けください。
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