
乾隆年製 螺鈿小紋合子
この度、「乾隆年製 螺鈿小紋合子」をお譲りいただきました。手に取るときらきらと光り輝く大変美しいお品物です。
合子の外面は、黒漆地に細かく緻密な螺鈿が施され、小花文様が隙間なく器面全体を覆い尽くしております。
螺鈿細工とは、夜光貝やアワビなど青貝とも呼ばれる真珠光沢を持つ貝殻を薄く加工し嵌め込んでいくもので、これほど密にそして均一に配置する技術は相当高度なものといえます。
また、合子を上から見ると小紋文様が曲線で区画され、「捻り花文」となっており、可憐で繊細な印象を与えます。
合子内面は黒漆地で、蓋には桃、身には柘榴文様が描かれています。中国ではこれらの果実は縁起のよい吉祥文様として古来より好んで用いられてきました。
合子底部には、螺鈿で「乾隆年製」の落款が記されており、清代の作品であるとことがうかがえます。
このような合子は、茶の湯の世界では「唐物香合」としても珍重されてきました。
この細密な螺鈿細工は、夜空に煌めく無数の星や輝く万華鏡を思わせ、大変美しく贅沢な逸品でございます。
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