
小判切手
日本の台紙付き使用済み「小判切手」をお譲りいただきました。
小判切手とは1876~1892年(明治9~25年)に発行された普通切手のことで、日本の機械印刷による最初の切手シリーズです。
機械印刷が導入されたことで効率的な製造が可能となりましたが、小判切手以前の日本切手は職人が原版を一枚一枚手で掘って作っていたため、手作りの味わいは感じられたものの、大変な手間と労力がかかりました。
図案は中央に小判のような楕円形が配置されているのが特徴で、収集家から小判切手といわれるようになった所以です。
長方形の枠の中に楕円形が組み込まれたデザインは、当時ヨーロッパではポピュラーなものだったため、西洋の影響を受けて作られたものであったといえます。
小判切手は1899年(明治32年)に新しいタイプの普通切手が発行されるまで、23年間にわたり製造されましたが、度々図案や目打の変更が行われたため数多くのバリエーションが存在しています。
切手は収集家の間では高く評価されていますが、同時に切手の価値を判断する上で状態は非常に重要な要素となります。
そのためストックブックなどで丁寧に保管されているものが好まれ、こちらも大変状態の良いお品でした。
切手は当時の歴史や文化を感じられる貴重な資料となります。ご家庭に眠っている古い切手コレクションがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。思わぬ価値が眠っているかもしれません。
KU
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