
「唐国通宝(とうこくつうほう)」をお譲りいただきました。
唐国通宝は、南唐の第2代皇帝・李璟の治下、交泰元年(958年)に鋳造発行が開始された五代十国時代の銭貨です。
五代十国時代は政治的割拠のため、経済も封鎖的であり、各王朝が独自に多種多様な貨幣を鋳造発行していました。当初南唐では、唐の「開元通宝」と銭銘および大きさが同じ銅銭を鋳造していましたが、後にこの唐国通宝や「大唐通宝」といった独自の銭銘の銅銭を発行するようになります。唐国通宝の小平銭(一文銭)は日本でも渡来銭として流通しました。
書体は真書・篆書の2種類があり、銅銭・鉄銭・鉛銭が存在します。額面は小平銭や当二(2文銭)、当五(5文銭)等のほか、2枚で一文銭に相当する「銭子」と呼ばれる小型銭(二当一銭、半文銭)が発行されました。これは華南の諸国で広く流通していた粗悪な私鋳銭や鉄銭・鉛銭と等価で通用させることを目的としたもので、華南諸国の鉄銭・鉛銭と華北諸王朝の銅銭とを繋ぐ貨幣であったと考えられています。
古銭は、当時の社会状況や文化を今に伝える貴重な歴史的遺物です。お手持ちの古銭の価値が気になっておられましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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