
「景祐元宝(けいゆうげんぽう)」をお譲りいただきました。
景祐元宝は、北宋の第4代皇帝・仁宗の時代、景祐元年(1034年)に鋳造発行が開始された中国の銭貨です。
伝統的な円形方孔銭で、書体は真書体・篆書体があります。表面には「上→右→下→左」と上から時計回りに読む「廻読(旋読)」で「景祐元寶」と刻まれています。
かつて日本では、奈良時代から平安時代中期にかけて「皇朝十二銭」と呼ばれる銭貨が作られていましたが、粗悪な私鋳銭の横行による貨幣価値の下落を受け、「乾元大宝」を最後に天徳2年(958年)以降は国内の公鋳銭貨の製造が行われなくなりました。人々は物々交換と「物品貨幣」と呼ばれる米や布などを利用する生活に逆戻りします。しかし、平安時代後期から商業取引が盛んになると貨幣の需要は高まり、日本では輸入貨幣である渡来銭を用いることとなりました。そのうち多くは宋銭であり、日本各地で多数出土しています。中央政府による鋳造貨幣の発行再開は、慶長11年(1606年)「慶長通宝」の登場を待つことになります。
古銭は、当時の貨幣制度の変遷を反映した貴重な歴史的遺物です。お手持ちの古銭の価値が気になっておられましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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