
「元符通宝(げんぷつうほう)」をお譲りいただきました。
元符通宝は、北宋の第7代皇帝・哲宗の時代、元符元年(1098年)に鋳造発行が開始された中国の銭貨です。書体は真書体・篆書体・行書体等があります。
今回お譲りいただいた元符通宝には、表面に丸いマーク(星)が鋳出した版が含まれています。これは「面星」(めんほし)と呼ばれ、北宋銭の「元豊通宝」または「元符通宝」の鋳写銭に限り確認される特徴です。
「鋳写銭」(いうつしせん)とは、オリジナルの渡来銭の型を取り、その中に銅を流し込むという方法で作られた私鋳銭です。当時、中国からの輸入だけでは不足気味だった銭貨を日本で生産するという状況がありました。鋳写し(コピー)が繰り返されたこと等から、文字が不鮮明で、元の銭貨よりも小型で薄く軽いといった粗悪なものが多い傾向にありました。日本で作られた私鋳銭のすべてが粗悪品だったわけではないものの、撰銭令によって悪銭はたびたび使用制限の対象となりました。
古銭は、当時の貨幣制度の変遷や社会の状況を反映した貴重な歴史的遺物です。お手持ちの古銭の価値が気になっておられましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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